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いつも皆さんのかたわらに

医療は、誰のものでしょう?

 

それは間違いなく、患者さんのためのものです。

 

しかし、あまりにも専門化・複雑化してしまった現代医療では、身体の一部を診る医師はいても、患者さんの心と身体の全体の健康を実現することが難しくなっているのではないかと思います。かつて私は、いくつもの大きな病院に勤務しながら、そんな疑問を強く感じていました。

 

人間というのは、実に複雑な存在です。

 

心の不調が痛みなって表れたり、逆に安心や前向きな気持ちが治癒を早める場面を、私は何度も目にしてきました。それを、まるで「パーツ工場」のようにただ身体の一部だけを診療して、手術をしたり薬を投与しても、「本当の治癒」には近付かないことがあります。

 

患者さんが本当に健康になるために、自分には何ができるのか。それは、苦しい時に、いつもその方の心の支えとなって傍らにいること、これが大きな病院を辞めて、草の根医になろうと心に決めた原点です。

 

病める方と医療者が一緒になって、クリニックで行える理想の医療を実践するために、2001年の晩秋、大森の地に、このクリニック、くどうちあき夢舞台が始まりました。それから6年、理想の実現への道のりは決して平坦ではありませんでしたが、少しずつ歩んで参りました。ある時は行政へのお願いを何度もしました。ある時は往診車をレッカー移動した警察と、堅苦しい駐車禁止取締りを巡り対立しました。しかしそれらは、医療者はいつも病める人の側に立って考えるべきであるという私の信念からでした。

 

2007年11月、クリニックはすぐ近くに舞台を移転し、第二幕が開演いたしました。これからも自分を信じ、回復された患者さんの喜びを支えに、一歩一歩、進んでいきたいと思います。

 

今を生きること、それが一番大切なことです。

 

医療法人社団くどうちあき脳神経外科クリニック

院長 工藤千秋